東京和紙の店内

東京産の原料や水を使用!? 和紙専門店@東京・台東区

こんにちは。

あなたの“思い”を取材する、インタビューライターの渡辺です!

またもやブログの更新が大変遅くなりました(汗)

今回は、日本の伝統文化を情報発信していこうと、、
その第一弾として、東京の下町・台東区にある和紙専門店「和紙ラボTOKYO」をご紹介します。

日本の和紙といえば、土佐和紙や美濃和紙、越前和紙などを思い浮かべる方が多いかと思いますが、
こちら「和紙ラボTOKYO」では、東京産の原料(楮・こうぞ)や東京の水を使って作られた和紙製品を販売している珍しいお店です。

「東京和紙」代表の篠田さんに聞く! 元パッケージデザイナー、和紙との出会いとは?

東京和紙の素材

「和紙ラボTOKYO」を運営する「東京和紙」代表の篠田佳穂さんから、和紙専門店を始めるきっかけや経緯などをお伺いました。

篠田さんが初めて和紙と出会ったのは、15年ほど前、パッケージデザインのお仕事をされていたときのこと。
パッケージの制作に携わる中、和紙を素材として扱うこともあったそうです。
また、篠田さんのご先祖様は長野県飯田市で和紙を使った水引を扱う問屋を営んでいたこともあり、
和紙との“ご縁”を感じたそうです。

そんなとき、東京都北区王子にある「紙の博物館」で開かれていたイベントに参加し、和紙を使った花作りにチャレンジ。
和紙の風合いや手触り、そして花作りの楽しさなどに魅了され、和紙を使った製品を世の中に広めていきたいとふと思い立ったと言います。

当時、ご病気だったお父様の介護をしながらも、和紙について猛勉強。全国各地の和紙の産地に足を運び、和紙に関するお話を聞いたり手すき和紙の体験をしたりと“夢”の実現に向けて一歩ずつ進んできたそうです。

東京産にこだわった和紙への思い・・・そして、「made in tokyo」の和紙を商品化へ

東京和紙のバッグ

「和紙をどう商品化していくか」・・・まずは、個人事業主として和紙を使った小物のデザイン・企画販売からスタート。
イベントに出店したりワークショップをしたりと意欲的に活動を広げていく中、周囲から「made in japan ではなく、made in tokyoの和紙はないの?」と言われるように。ちょうど2013年、2020年予定の東京オリンピック開催が決まった時期だったとか。

そこで、東京在住の和紙職人たちの協力を得ながら、2016年に一般社団法人「東京和紙」を設立。2018年には「東京和紙」株式会社として再スタートを切りました。現在は、篠田さん和紙の原料栽培から制作、販売までをトータルでプロデュースしていらっしゃいます。

篠田さんは「江戸時代に東京の浅草を筆頭に、使い古した和紙を再生した“浅草紙”が存在したことを知りました。この浅草紙を現代の和紙職人の技術と感性で復活させたいという思いもあって、東京和紙を立ち上げました」と、東京産にこだわった和紙への思いを語ってくれました。

 人気商品は水引・アクセサリー、和紙のバッグは軽量で丈夫、耐水性もばっちり☆

東京和紙の水引

東京和紙のアクセサリー

 

 

 

 

 

 

人気商品は、水引をはじめ、ピアスやネックレス、指輪、ピンバッチなどのアクセサリーの数々。
もちろん、和紙のバッグも海外の観光客の方から注目度が高いとか。

和紙と聞くと、「破れやすい」「水分がしみこみやすい」などと思われがちですが、こちらの和紙バッグは、布製や革製などのバッグと比較しても軽量で丈夫、耐水性があるとのことです。

さらに、和紙すき体験をはじめ、和紙のご朱印帳を作って神社やお寺を廻って御朱印を頂くツアーなどワークショップ、イベントも開催しています。このほか、和紙の原料でもある楮(こうぞ)や、和紙をすく際に必要な材料のトロロアオイの紹介や栽培方法などを伝え、苗や種も販売中。

和紙を食べる!? 原料の楮の花や実、葉などを使ったスイーツやお茶も開発中

東京和紙のスイーツ

今回の取材で一番驚いたのは、和紙の原料・楮(こうぞ)を使ったスイーツやお茶なども開発中だとか。
和紙にするには楮(こうぞ)の皮しか使用しません。廃棄してしまう部分(花・実・葉)を再利用して食べるという視点からアイデアを考えているそうです。また、トロロアオイの花や新芽などで作った料理も考案されています。

私も楮の葉で作られたお茶をいただきました。スッキリとした味わい楮の葉のほのかな香りがたまりませんでした!
おそらく、これまで和紙の原料を食べようと思いついた方はいらっしゃらなかったのでは?

篠田さん「地域に密着、海外の観光客も気軽に立ち寄れるお店にしたい」

東京和紙の代表・篠田さん

今後の目標は「地域に密着した形で、海外の観光客も気軽に立ち寄れるお店にしていきたい」と篠田さん。
来年も、フランスやイタリアなどの海外でのワークショップをはじめ、地元のイベントに積極的に出店されるそうです。

また、店内の和紙雑貨やキットなどを作るお手伝いしている内職の方々がいらっしゃるそうです。
ご興味のある方は、まだまだ募集しているとのことなので、お問い合わせください。
https://thewashi.tokyo/contact/
※対象は、東京のお店で作業を行える方。

ぜひ一度、浅草にいらっしゃった際には、「和紙ラボTOKYO」にお立ち寄りください。
日本の文化と篠田さんの和紙への“情熱”を感じられる素敵な空間でした!

東京和紙株式会社・「和紙ラボTOKYO」
〒110-0016 東京都台東区台東3-30-2 市川ビル1階

東京和紙の店前

営業時間
平日:11:00~18:00
土曜日:10:00~18:30
日曜・祝日:10:00~17:00
(暫くは不定休で、イベント開催の際は営業時間が変動します)
ショップのスケジュールなどは、Twitterをご覧ください。
https://twitter.com/TOKYO43343577

HPはこちら⇒https://thewashi.tokyo/contact/

最寄駅
*都営大江戸線新御徒町A2出口徒歩約5分
*地下鉄メトロ日比谷線仲御徒町駅3番出口徒歩約10分
*JR線御徒町駅北口出口徒歩約10分
*地下鉄メトロ銀座線上野広小路駅徒歩約15分(仲御徒町駅3番出口を使用)